『阿部定事件 愛と性の果てに』
少し前にBS TBS「にっぽん!歴史鑑定」という番組で「阿部定は悪女だったのか?」を放送していました。
15歳で性暴力被害に遭い、自己破滅的な生き方の末、世間を震撼とさせる事件を起こした阿部定さん。実は性暴力被害者であり、その結果PTSDを患い、またボーダーライン(境界型パーソナリティー障がい)だったのではないかといった描かれ方でした。
「阿部定」という名前と、起こした事件をうすぼんやりとは知っていても、真実は何も知らないということに気付かされました。
そして早速読んでみたのが、この本でした。
『阿部定事件 愛と性の果てに』(伊佐千尋著 新風舎文庫)。事件が起きたのは1936(昭和11)年。