映画『ラーゲリより愛を込めて』
終戦時、ソ連により不当に捕らえられシベリアに抑留され、過酷な労働を強いられた人々。
戦時中の非人間的行為の中で人間の心を失っていたり希望を失っていたりする人々の中で、人間らしい気持ちも希望も失うことなく、卑屈になることも迎合することもなく、仲間たちを励まし続けた山本幡生さん。
日本に帰り、妻子との再会を願い続けたシベリアでの12年。
しかし帰国を果たす前にがんを患い、死を余儀なくされてしまいました。
山本さんが書いた家族への遺書はソ連兵に没収されてしまいますが、収容所の仲間たちが遺書を暗記し、家族へと届けます。実話とのことで、原作は『収容所から来た遺書』(辺見じゅん 文春文庫)です。