『眠っているウサギ』三郷公演
この作品を観るのは一昨年7月の川崎公演以来2度目でしたが、やはり素晴らしい、胸を揺さぶられる作品でした。
胸を打つポイントはたくさんあり過ぎて、ここには書ききれません。
が、何といってもウサギは本当に怠けていたのか?ウサギにはウサギの事情があったかもしれないのに、みんなで勝手に「怠けていた」「自分の能力を過信していた」と決めつけて良いのか?
カメはなぜウサギを起こそうともせずに、その横を黙って通り過ぎたのか?
勝つとは何なのか、勝つことが全てなのか、そんな強烈なメッセージがはっきりと描かれています。
イソップさんの言うとおりに、カメは努力家でえらい!ウサギはダメなヤツとすっかり刷り込まれている私だち。
一歩離れて冷静に、客観的に物事を見なくてはいけないと、改めて気付かされます。