一昨日放映されたクローズアップ現代、『精神疾患600万人 ❝閉じる家族❞をどう支える?』を観ました。
精神障害者の長期入院を改善する中で、家族に重い負担がのしかかっている現状、精神障害者を介護しているご家族の約3割が周囲にその現実を伝えられていない現状などが描かれていました。
訪問看護などのサービスを利用することで本人もご家族も穏やかに過ごせるようになることも描かれていましたが、まだまだそこにたどり着けないご家族も多いことなども描かれていました。
...

私のブログを読んでくださっている方はとっくの昔にお気づきかもしれませんが、くるみざわしんさんという劇作家さんにハマりにハマっています。
敗戦直後の日本政府が米兵のために設置した慰安所、RAAを描いた『あの少女の隣に』は5回も観てしまいました。
日本人慰安婦だった城田すず子さんを描いた『マリヤの賛歌』は2回観て、更に今年7月に吉川市中央公民館で公演していただく予定です。
その他にも、夏目漱石と田中正造を描いた『ひとつオノレのツルハシで」。
精神科医のつぶやきを描いた『私、精神科医』。
改憲を描いた『振って振られて』。
子どもたちによるホームレス襲撃を描いた『眠っているウサギ』。あ!これも2回観ました。
...

房総半島に行くと決めて、絶対に行こうと思ったのが、「かにた婦人の村」の丘の上にある「噫(ああ)従軍慰安婦」の碑です。

南房総半島に、1泊で出かけてきました。
もう5年前の話になってしまいましたが、1月に私にとっては2回目だった市議会議員選挙がありました。
その慰労のために旦那くんが温泉ホテルを予約してくれたのでした。
確か3月末に予約していたと思います。
ただ、選挙が終わるとほぼ同時期に日本でもコロナ感染が広がり始めていることがわかり、その後すぐにクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号での集団感染。自粛ムードと緊張が広がり、そして緊急事態宣言・・・。
とても旅行できる状況ではなくなってしまい、予約をキャンセル。諦めました。

社会人になって一番最初に配属された精神科病棟で50代の女性に出会いました。
若いころに統合失調症(当時は精神分裂病と呼ばれていました)を発症し、座敷牢に30年近く入れられていて、看ていたお母さんが亡くなって初めて精神科医療に繋がった方でした。
自分だけの世界に住んでいるような感じで社会性はすっかりと失われ、私たちスタッフともほとんど会話はできませんでした。
ただ時々その方が発する言葉から品の良さ、育ちの良さのようなものを感じたり、もし座敷牢などに閉じ込められずに社会の中で暮らしていたら、もっと社会性が保たれていたに違いないと思うことがしばしばありました。
座敷牢に閉じ込められたばかりに、こうなってしまったんだろうなと。

この作品を観るのは一昨年7月の川崎公演以来2度目でしたが、やはり素晴らしい、胸を揺さぶられる作品でした。
胸を打つポイントはたくさんあり過ぎて、ここには書ききれません。
が、何といってもウサギは本当に怠けていたのか?ウサギにはウサギの事情があったかもしれないのに、みんなで勝手に「怠けていた」「自分の能力を過信していた」と決めつけて良いのか?
カメはなぜウサギを起こそうともせずに、その横を黙って通り過ぎたのか?
勝つとは何なのか、勝つことが全てなのか、そんな強烈なメッセージがはっきりと描かれています。
イソップさんの言うとおりに、カメは努力家でえらい!ウサギはダメなヤツとすっかり刷り込まれている私だち。
一歩離れて冷静に、客観的に物事を見なくてはいけないと、改めて気付かされます。