『占領の囚人たち』

2024年03月27日

すごい作品を観ました。
『占領の囚人たち』。

昨年下北沢で上演されたお芝居とのことですが、私が観たのはそれを映像化したもので、数日前光の領地さんが江古田ギャラリー古藤さんで開催された企画でした。

イスラエル・パレスチナの地を占領しているイスラエルにとって、パレスチナ人は犯罪者以外の何者でもなく、パレスチナ人の男性の4人にひとりは収監された経験を持っているとのこと。
そして男性ほど多くはないものの、女性や子どもも収監されているとのことです。
そしてイスラエルの法律でも囚人への暴力は禁止されているけれど、「緊急時」にはその限りではなく。
「緊急時」かどうかを決めるのはイスラエルで、そこではまるで治安維持法下の日本、全斗煥政権下の韓国のような囚人への虐待が繰り返されている・・・。
言いがかりとしか思えないような理由で逮捕・収監され、女性も辱めを受けている・・・。
告訴された人の99%以上が有罪判決を受け、釈放されても疑いの眼にあふれた監視が溢れている・・・。

そんなイスラエル・パレスチナの現実を『ドキュメンタリー演劇』という形で表現した演劇です。
パレスチナ人がここまでの状況に置かれているという事実は、全然知りませんでした。
そして私を含め、みんなが「知らない」でいることがパレスチナの人々を更に深刻な状況に追いやっているのではないかと思いました。
まずはみんなが、こうした事態を知ることから始めなければ。

吉川でもこの作品の上映会をしたいと思い、今企画を考えているところです。
詳しいことが決まり次第、みなさまにお知らせしたいと思います。
ぜひぜひ観に来てください