『戦争を避ける努力 なされたか』~東京新聞こちら特報部

2022年04月30日

今日の東京新聞22~23面、『こちら特報部』の記事は「戦争を避ける努力なされたか 師岡カリーナさん ウクライナ侵攻に思う」です。
深く共感する記事です。

正直、ウクライナ侵攻に関するテレビ報道は観る気がしません。
勧善懲悪的な報道ばかり目につくからです。
もちろんロシアの行為は言語道断で、決して許されるべきものではありません。そこは強く思いつつ・・・。

先日ゼレンスキー大統領は「手ぶらでウクライナ訪問はできない。ケーキやスイーツの土産も求めていない。欲しいのは武器」と発言していました。
その武器がこの戦争を長引かせ、更に多くの何の罪もない市民が巻き込まれ、命を落としているのではないでしょうか。
ウクライナに武器を送ることが、大国の武器をつくる企業の儲けに繋がってはいないでしょうか。
そもそもなぜ、こんな戦争が起きたのでしょうか。
NATOはなぜ東方への拡大をしなくてはならないのでしょう。
その政策が、どんなにプーチンを触発したことでしょう。
ウクライナ国民の命を守るゼレンスキー大統領の責任は、どのように果たされているのでしょう。
こういう問題が横に置かれていることに、不安を感じています。

師岡さんは、こう書いています。
「『プーチンの戦争』と呼ばれる今回の侵攻。(中略)でも、とりあえずプーチンを糾弾しておけば間違いはないという不毛なスタンスには陥りたはない。これはプーチンの暴挙であると同時に、西側の外交的失敗でもある。NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大問題、プーチンの世界観と心理状態と誤算、それらを把握しているはずなのに採られなかった戦争回避策。これらと向かい合うことなく、プーチンを悪魔化して責任逃れする「世界のリーダーたち」は、どうも薄っぺらに見える。これではこの戦争の教訓は、またしても活かせない。」

深く共感します。