『知っていますか?日本の戦争』

2023年01月28日

日本共産党吉川市議員団が昨年5月からなんと8カ月もの時間をかけて学習してきたのは、『知っていますか?日本の戦争』(久保田 貢著 新日本出版社)でした。

何故この本を出版されたのか、「はじめに」にしっかりと書き込まれています。
日本はどこの国と戦争したのか?GHQはどういう時に撤退したのか?サンフランシスコ講和条約はどこの国とどういう講和をしたのか?大学で教員を務める久保田さんが、学生たちにこのような問いかけをしても答えられない学生がとても多いとのこと。この問いかけはとても重要なものであり、さらに日本が中国や朝鮮半島の国々とどのように戦争を終結させていったのか、戦後沖縄がどのような状態に置かれたのか、こうしたことが分かっていないと現在の社会の動きも読み取れないことがあるのではないか、そういう問題意識から書かれたのがこの本です。

・・・という冒頭の文章を読みながら、学生ばかりではなく実は大人も十分にはわかっていないのではないかと思いました。
少なくとも私は十分にはわかっていません。
故安倍元首相が安保法制を強行採決した2015年。あの時から危機意識が高まり、それなりに勉強を重ねてきたので、最近は何となく繋がってきました。でもそれがなかったら、多分私は今でも何もわかってなかったと思います。
そんな気持ちもあり、多分他のみなさんも同じような気持ちで、議員団で読み始めたのがこの本でした。

「『永遠の0』が描いたもの、描かなかったもの」「ヒロシマ・ナガサキは過去のこと?」「戦争を誰が始め、誰が止めなかったのですか?」「戦争末期の沖縄で何が起きたのですか?」「日本はどこと闘い、何をしたのですか?」「日本は中国で何をしたのですか?」「日本兵はなぜ残虐なことができたのですか?」「『慰安婦』はウソなのですか?」etc.
こうした19のテーマに沿って、とても分かりやすく戦争と終戦と戦後と今について教えてくれる1冊です。
何故今防衛費2倍化なのか、何故アメリカの言いなりに時代遅れのトマホークを2,100憶円もの莫大なお金をかけて買わなければならないのか、何故敵基地攻撃能力を保有しなくちゃいけなくて、何故社会保障費が削られて私たちが苦しい思いをしなくてはいけないのか、何故憲法を変えようとする動きが強まっているのか・・・。
そして何故県民の反対を無視して辺野古の埋め立てが進められているのか、日本国憲法は本当に押し付けられたものなのか、日本のお隣の国であり最大の貿易相手国中国との悲しい関係は何故なのか・・・。
そんなこともとてもよく分かりました。

国内の様々な戦跡や、平和への祈りを込めた資料館や平和の碑なども紹介してくれています。
読みたいと思う本がたくさんあり、また行ってみたいと思う場所もたくさんありました。

学びが深まったと思います。
もう一度読み直すと、きっともっと理解が深まるだろうな毎週毎週1テーマずつ学習してきましたが、議会中はどうしても学習の時間が取れないのでこんなに長い時間がかかってしまいました。
でも、読んで良かったです(⋈◍>◡<◍)。✧♡
ぜひおススメです💖