マルチリンガルな市のホームページ(⋈◍>◡<◍)。✧♡

2020年10月11日

昨年の台風19号では吉川市内もあちこちが冠水し、避難所が8カ所開設され、約800人の方が非難する状況となりました。
大雨が降り続く最中、ひとりの外国籍の友人が私にLINEを送ってくれました。
どこに避難したら良いのか、そもそも避難所はどこにあるのか、そこまでの道は冠水していないのか、情報が何もないのでとても不安とのLINEでした。
友人は日本に来てまだ1年も経っていない状況で、日本語は話すことはおろか、読み書きもほとんどできない状況でした。
慌てて市のホームページを確認すると外国人の方に向けたページはありましたが、防災情報などがリアルタイムで確認できるようなものはありませんでした。
防災情報だけでなく市政に関するあらゆる情報が、外国人向けにはできていませんでした。
私は急いで、友人の家から近いと思われる避難所をグーグルマップに書き込み、その時点での冠水情報も書き込んで友人に送りました。

そんなことがあって他の自治体はどうなっているのだろうと見てみると、お隣の越谷市には「マルチリンガル」というページがあって、それを開くと、日本語で表記された市のホームページがそのまま英語・中国語・韓国語・ポルトガル語・タガログ語 に翻訳されて読むことができるようになっていました。
昨年の12月議会の一般質問で、吉川市でもこうした取り組みをしてほしいと要望しました。
台風19号で友人は私にLINEを送ってくれましたが、誰に聞いたら良いかわからないという外国籍の方もたくさんいたと思うのです。
そういう方々に向けた情報発信が必要だと思いました。
12月議会での市の答弁は「研究させていただきたい」というものでした。

その後、選挙があったり、その後はコロナの問題に関心が集中してしまい、市の対応をチェックしていなかったのですが、9月1日の防災の日に市のホームページをチェックして、一番下のところに「Foreign Language」というのを見つけました。
開いてみると、越谷市のホームページと同様に市のホームページがそのまま複数の外国語に翻訳される仕組みがとられていました。
Googleの翻訳機能を使っているようです。
英語の他、中国語(簡体と繁体)・韓国語、タガログ語・ベトナム語で読めるようになっています。

念のため、外国人の友人に連絡して見ていただいたところ、「These will be a great help for foreigners like me. 」とのお返事をいただきました。
市に対応していただけて、良かったです。

友人はコロナの問題でも、何度か私に連絡をしてくれました。
例えば家賃補助などの支援を外国人も受けることができるのか・・・、そんな問合せでした。
災害時だけでなく日常生活のさまざまな場面で、市の情報は重要だと思います。
ひとりでも多くの外国人の方々に、このホームページが活用されると良いなぁと思います。