新日本婦人の会吉川支部主催の懇談会

2023年01月14日

今日、新日本婦人の会吉川支部は、2月に行われる吉川市長選挙に向けて立候補を表明している前吉川市議会議長の加藤克明さんとの懇談会を開催しました。
加藤さんは吉川生まれ吉川育ちの人で、吉川のことをとてもよく知っているし、吉川に対する熱い思いがあることを感じます。

加藤さんのお話で私の胸にストンと落ちた話が二つあります。
一つは深井誠元市長のお話です。
深井誠さんは1987年、40歳の若さで吉川町長に当選、1996年に市制が施行されたので、吉川市の初代市長となりました。1999年、就任中に亡くなってしまいました。福祉に手厚い行政を行った方で、今でも語り継がれている方でもあります。
加藤さんが言うには、深井誠さんは町長に就任したその日に職員に向けてこう言ったそうです。
議員の後ろにはたくさんの市民がいる。どんな政党の議員だろうが、その後ろにはその主張を支持する市民がたくさんいる。その事実を心に留め、議員を会派で分け隔てすることなく、どの議員の話もきちんと聞いてくださいと。
そして加藤さんは「それこそが市長としてあるべき姿だと思う」と、「市長はそうあらなければ」と強く訴えました。

もう一つは2013年から架け替え工事が始まり、昨年8月に完成した吉川橋のお話です。
8月7日、「美しい吉川橋を実現する会」のみなさまの主催で、「渡り初め式」が執り行われました。
加藤さんが言うには、老朽化した吉川橋の架け替えが実現したのは(多分2005年)、吉川・松伏選出の元県議蓮見昭一さんが議長だった時、当時の上田知事が吉川市を訪れ、橋を渡った際にあまりの老朽化に危険を感じ、そこで知事が架け替えを決断したとのことです。
当初の計画では仮橋は造らず、単純な橋だけの架け替えを予定していたそうです。
が吉川橋が完全に通れなくなってしまうと、それでなくてもいつも混んでいる吉越橋が更に混雑してしまいどうしようもなくなると様々な要望が出された結果、仮橋の設置も実現したとのことでした。仮橋にかかった費用は約25億円。橋の架け替えが75憶円。合わせて100憶円の事業が実現したのはこうした経緯があってのことだったそうです。
渡り初め式での中原市長の挨拶にはこうした先達への敬意や感謝の言葉が全くなかったとのことです。
そういう敬意や感謝の気持ちを抱けない人に市長という職を任せている、この状況を変えたいと強く思い、自分で自分の背中を押し、市長選への立候補を決意したと話していました。

加藤さんは自民党の前市議会議員です。今回の選挙には無所属で出る予定とのことですが、それでも考え方には相いれない部分もあると思います。
ただ加藤さんの話は裏表がなく、本当に思っていることを話している、そこは信頼することができます。
人の話をちゃんとよく聞き、ちゃんと考える姿勢もあると感じています。学校体育館と総合体育館へのエアコン設置、18歳までの子ども医療費無料化、幼稚園と保育園の給食費無料化などを公約に掲げています。補聴器購入費用助成については、「テーブルに載せたい」と明言されました。必要性は加藤さんも強く感じているようです。