自公政治への危機感Σ( ̄□ ̄|||)

2022年12月09日

NHKBSプレミアムで、毎朝7時15分~過去に放送した朝の連続テレビ小説の再放送をしています。私は毎朝録画して観ています。今放送しているのは、なんと41年前に放送された「本日も晴天なり」という番組です。二十歳そこそこだった女優の原日出子さんが主役を務め、戦中から戦後の激動する社会の中で女性アナウンサー、ルポライター、作家へと自立した道を歩んでいく姿を描いています。

戦争中、男性たちが次々と徴兵されラジオ放送のアナウンサーが不足する中、「女子放送員」が募集されます。たった1カ月の学習期間を経て、合格した新人女性アナウンサーたちは現場へと駆り出されていきます。大本営の発表するままに、事実でないことを知りながら原稿を読むしかない、戦時中のラジオ放送。
戦争が終わり、男性たちが職場に戻ってくると、女性アナウンサーたちは居場所を失い辞めていくしかなくなります。一方、連合国によって民主化が進んでいくとラジオ放送の様子も少しずつ変わっていきます。街頭でのインタビューが放送初めて放送された時、「これが民主主義なのか!」と当時の人々が感動を持って受け止める場面が放送されました。
街頭インタビューなど私たちにとっては毎日のように繰り返される当たり前のようなことですが、この番組を見ると実は決して当たり前ではないということがわかります。民主主義の社会の中で反対意見も含めて国民の声をちゃんと受け止めていく、ジャーナリズムと国の姿勢がなければありえないことだと、改めて思い知らされる一場面でした。

今日は朝鮮戦争が勃発して北九州地方で繰り返し空襲警報が鳴り、アジア太平洋戦争が終わってまだたった5年しか経っていない中で、「また戦争か?」「日本はもう二度と戦争しないと決めたはずなのになぜ?」と戸惑う姿が放送されていました。今後、どのように展開していくのか、語弊がありますが楽しみにしています。

それにしてもこうした戦争の話はかつての日本の愚かな過ちとして、一つの歴史の教訓として終わりにしてほしいものです。戦争は二度と起こしてほしくありません。しかし最近の日本はとても危険な方向に歩みを進めているとしか思えません。

岸田総理大臣は来年度から5年間の防衛費を総額およそ43兆円を確保する方針を示しました。更に7日、自民党と公明党は防衛費の大幅増を巡り、歳出改革や決算剰余金などで賄えない不足分については増税で対応する方針を確認しました。今は「反撃能力」と言い換えていますが敵の基地を攻撃する能力を持つとの方針、そのためにアメリカの巡航ミサイル「トマホーク」を最大500発購入するとの方針です。

昨日電話をくださった方は、「二度と戦争をしないと誓った国に何故、敵の基地を攻撃する力が必要なのか!」「何故トマホークが500発も必要なのか!」非常に憤慨していました。
おっしゃる通りだと思います。

林外務大臣は記者会見で、「外交努力の必要性は言うまでもないが、同時に裏付けとして、防衛力の強化も避けて通れない。国民の命と暮らしをしっかりと守れる体制を示すことが、外交における説得力につながる」と述べました。おかしな発言です。
普通の喧嘩でも相手に武器をチラつかせて脅しをかけ、「こっちは平和に話し合いたいんだ」と言うことが果たして通用するのでしょうか。武器は持たない、あるいは武器を持ったとしても最低限身を守るための武器でなければ話し合いはできないのではないでしょうか。

今月1日の参議院予算委員会では、日本共産党の田村智子さんが質問に立ちました。
田村さんは「ミサイル防衛で軍縮につながる」と述べた防衛庁長官がいたが、現実には更なるミサイル開発を促し緊張関係が高まる事態となったと、日本が更なる軍拡に進めば安全保障のジレンマに陥る、軍縮の戦略が必要だと指摘しました。すると自民党の議席からは「本気で言っているのか」「お花畑」「幸せな人たちだ」といったヤジがいくつも飛んだそうです。
何を言っているのかと思います。
国民を幸せにすること、国民の幸せをつくることこそ政治の役割ではないのでしょうか。そこを忘れてしまった自民党と公明党の政治にこそ、危機感を抱きます。
今日は9日、憲法9条を守れの9の日宣伝の日でした。
私はいつも吉川駅北口でティッシュペーパーを配っていますが、コロナ以降受け取ってくれる方はめっきりと減っていました。
が、今日はたくさんの方が受け取ってくださり、「ありがとうございます」「頑張ってください」等温かい言葉もたくさんかけていただきました。
きっとこの間のニュース報道で不安になっていたり、それはダメだと思っている人がたくさんいるのだと思いました。
社会保障を蔑ろにして軍備拡張へと進むことも絶対に嫌だし、他国との緊張関係を強めることも嫌です。戦争は絶対に嫌です。同じ思いのみなさんと力を合わせて、今の政府の動きをストップさせていきたいと心から思います。