第48回議員の学校 自治体財政について学びました

2023年02月15日

多摩住民自治研究所主催、第48回議員の学校に参加しました。

今日の講義は立命館大学教授の森裕之先生、第一講義は「自治体財政の基本を知ろう!」、第二講義は「2023年度予算審査のポイントと自治体財政の課題」でした。
森先生は私の大好きな先生ですが、今日も大いに学ばせていただきました。

今日一番「なるほど!」と思ったのは、兵庫県明石市の泉市長のお話でした。
泉市長の子育て施策は非常に有名だと思います。
泉市長の熱い思いが国を動かした。今不十分ながらも国が子育て施策に乗り出しているのは、泉市長がまずは明石市で実践し、その成果をもって国への交渉を繰り返し、国が予算化するよう働きかけた結果とのことでした。
例えば児童相談所。
中核市になった明石市は率先して児童相談所を設置し、その上で国に予算付けを求めたとのこと。泉市長の熱い働きかけで予算化が実現すると、全国の自治体が設置を始めたとのお話でした。

国が率先して何か素晴らしい施策を打ち出すことなどあり得ない。全国の自治体が始めた「良い施策」の成果を見て、初めて国が動くのだとのお話でした。
私たち議員は議会で様々な要望を出しますが、「国や県の動向を注視してまいります」「国・県が率先して実施すべきもの」との答弁が非常に多いです。国や県が制度化しないと市は率先して動かないんだなぁと、答弁を聞くたびにとても残念に思います。
国待ちではない、自治体が率先して良い事業を実施して、その力で国を変えていくんだ!
そういう熱い思いの自治体の存在が重要なのだと学びました。
福祉・医療・教育・インフラ・文化・環境などは自治体が中心になって行わざるを得ない事業であり、そうした事業をより良いものとしていくことによって文化国家=平和国家が築かれていく。
だからこそ各自治体が頑張って良い事業を実施して発信していくことが重要であり、市議会議員ひとりひとりの活動が国の明暗へと繋がっていく。
そういう使命感を持った活動を展開してほしい・・・。
そんなお話だったと思います。
背中を押された気がします。