自治体要請キャラバン資料集から

2022年07月28日

19日に吉川市でも行われた、埼玉県社会保障推進協議会の「自治体要請キャラバン」。
事前に、医療・介護・障害者福祉・子育て・保育・最低生活保障など社会保障にに関する様々な課題について県内すべての自治体に事前アンケートを行い、その結果を基に社保協と市民から様々な要望を行います。
この事前アンケートは毎年必ず行って、必ず集計をしているので長年にわたる膨大な資料として貴重なものです。
またじっくり読み込むことによって吉川市と他市の状況とを比較することができるので、とても貴重です。

国民健康保険税子どもの均等割について

国民健康保険税は「所得割」と「均等割」から成っています。
それでなくても国保税は他の健康保険と比べても高すぎることが問題になっています。
特に子どもの均等割については生まれたばかりの赤ちゃんも対象になり、子育て世帯にとって大きな負担となってきました。
日本共産党は長年子どもの均等割の廃止を求めてきましたが、今年度からようやく未就学児に限って半額に減額されました。
とても嬉しく思っています。
しかし減額対象は未就学児に限定されているので、子育てにお金がかかるようになる就学後から子育て世帯に重い負担がのしかかります。
日本共産党吉川市議員団は議会の中で繰り返し、高校を卒業するまでを対象に減額するよう要望していますが、なかなか良い答弁はありません。
しかし資料集を見ると、独自に子どもの均等割の減額対象を広げている自治体が複数あります。

18歳以下の3人目以降の均等割を全額免除している自治体は、越谷市・川口市・ふじみ野市・鴻巣市・嵐山町・杉戸町・神川町・皆野町・小鹿野町の4市5町です。
桶川市は18歳に達した最初の3月31日まで、第二子以降の均等割を全額免除しています。
吉川市でもこうした独自施策を、ぜひ実施してほしいものだと思います。

重度心身障害者医療費の現物給付化と所得制限

重度心身障害者医療費はこれまで、市内で受診すれば自己負担なく医療を受けることができました。
一歩市外に出ると一度窓口で支払いをして、後で市に請求をして返金してもらう仕組みになっています。
今年10月からは県内の医療機関なら、市内と同様に一旦自己負担することなく受診できるようになります。
私はのんびりと「良いことだ💕」と思っていましたが、資料集を見ると、実は既に多くの自治体で県内なら自己負担なく受診できるようになっていたことがわかりました(@ ̄□ ̄@;)!!
NOチェックでした💦
実施していなかったのは吉川市と八潮市・飯能市と小川町・東秩父村の3市3町。
今年から実施するのが吉川市と八潮市、その他の1市2町は今年も実施する予定がないようです。

今まで全く気付かなかった自分にショックを受けています💦

話は変わりますが、これまで自己負担がなかった重度心身障害者医療費に10月からは県内すべての自治体で所得制限が導入される見込みです。
入院時の食事代について、戸田市・羽生市・飯能市・滑川町・神川町・上里町・東秩父村で全額補助を実施しています。
草加市・八潮市・久喜市・朝霞市・富士見市・上尾市・坂戸市・所沢市・入間市・加須市・熊谷市・本庄市・伊奈町・美里町・横瀬町12市3町で一部補助を実施しています。
残念ながら吉川市では実施していません。

吉川市でも実施するよう求めていかなくてはと思っています💦

子ども医療費の助成

埼玉県内すべての自治体で、中学校卒業までの子ども医療費を助成しています。
共産党議員団はこれを高校卒業まで延長するよう求めています。
県内でも入院医療費については草加市・春日部市・戸田市・朝霞市・新座市・志木市・鴻巣市・桶川市・東松山市・飯能市・行田市・蓮田市・白岡市・熊谷市・本庄市・深谷市・秩父市・伊奈町・越生町・滑川町・嵐山町・川島町・吉見町・美里町・神川町・上里町・寄居町・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町・東秩父村の計16市14町1村、約半分の自治体が高校卒業までを対象として助成しています。
蕨市は今年10月から、助成対象を高校卒業までに拡大する予定です。
外来医療費についても鴻巣市・北本市・東松山市・飯能市・行田市・蓮田市・白岡市・熊谷市・本庄市・深谷市・秩父市・伊奈町・越生町・滑川町・川島町・吉見町・美里町・神川町・上里町・寄居町・横瀬町・皆野町・長瀞町・小鹿野町・東秩父村の11市13町1村が高校卒業までを対象に助成しています。
残念ながら吉川市ではどちらも助成していません。
しかしこれだけ多くの自治体で実施されているところを見ても、高校卒業までの助成拡大は既に時代の流れではないでしょうか。
吉川市でも実施するよう、更に強く要望していきたいと思います。

障害者福祉 福祉タクシー利用料金助成

福祉タクシー利用料助成制は、障がい者の外出を保障するためタクシーの初乗り相当額を助成する制度です。
吉川市では、年間最高36枚まで発行されています。
さいたま市(54又は36枚)・富士見市(50枚)・ふじみ野市(48枚)・越谷市(48枚)・戸田市(48枚)・川越市(48枚)・飯能市(72枚)・入間市(60枚)・日高市(48枚)・久喜市(48枚)・三芳町(48枚)・嵐山町(48枚)・吉見町(45枚)・越生町(48枚)と吉川市よりも多く発行している自治体が多数あります。
中でも所沢市は年間最大90枚発行しています。
新座市・富士見市・狭山市などでは、透析を受ける方のために特に多く発行しています。
こうした柔軟な対応、吉川市にも求めていきたいと思うところです。

更に丁寧に読み込めば、吉川市と他自治体との差異が更に見えてくるのかもしれません。
吉川市でも手厚い社会保障が実践されるよう、しっかり学びながら取り組んでいきたいと思います。