農業問題について学びました

2020年06月27日

日本共産党吉川市議員団は、今月からちょっと楽しい学習会を始めました。
その月ごとに1冊の本をみんなで決めてそれぞれに読み、最後の金曜日の会議で学んだことや感想を交流するという学習会です。
会議に学習会を位置づけようと思いつつ、どうしても日々の課題に追われてしまうので、この方法なら学習できるのではと考え、始めてみました。

今月の1冊は『隠れ共産党宣言』(小松泰信著 新日本出版)です。

本の題名から、きっと読みやすくて学ぶべき本に違いないと思って決めたのですが、農業についての知識が乏しい私には難しい本でした。
しかし、思った通り学ぶべき一冊でした。

小松氏は岡山大学名誉教授で、農業協同組合論の専門家です。

今、私が住んでいるきよみ野に隣接した地域に、大型の流通倉庫建設が進んでいます。
工事はかなり進み、豊かな田園風景が魅力の吉川市の景観がかなり変わってきていると感じます。
近隣の松伏町や三郷市でも、大型流通倉庫は次々と増えている印象で、農地がこんな風に変わっていくことに以前から疑問を感じていました。
以前聞いた説明では、吉川や松伏町は東京湾から東北地方に荷物を運ぶ際の中継地として距離的にもちょうど良く、三郷インターも近いことや地価の安さなども相まって、大型流通倉庫の建設にちょうど良い条件を備えているとのことでした。

でもそれは、農業後継者がいないという問題とセットなのではないかと以前から思っていました。
後継者がいれば農家の方が農地を手放すはずがないと思うのです。

この本を読んで、それが自民党政治の結果であるということがよくわかりました。

自公の農政は、家族経営や中山間地などの小規模なものを切り棄てて、農業生産と経営の担い手を法人や企業に移すことにあります。
その結果、日本の農業は一握りの大規模経営は増えているが、小規模農家は減り続けています。
北海道でがんばっている若手農業者が、「農業が好きで親の後を継いで一生懸命やった。友達が辞めていく畑を譲り受け、規模をどんどん大きくしてやってきました。
でも、振り返ったら周りに誰もいなくなった・・・!!
自分が通っていた学校は廃校になり、自分の子どもたちは遠い所へバスで通わざるを得なくなった。
地域を廃れさせるために農業をやってきたのではないが・・・」と語ります。
あまりに大規模化だけを追求していくと、結果的に離農が相次ぎ、地域を離れ、地域に農家が一つか二つしかないということになった時、北海道の若手農業者の話のように、地域が壊れていくことに繋がって行ってしまいます。

そうして離農する方々が土地を手放し、松伏・三郷・吉川のように、農地が大型流通倉庫に変わっていく・・・。
そんなことが起きているのではないでしょうか。

「農は国の基」。
そこに暮らす人々が第一次産業に従事することで、地域も社会も保たれる・・・。
農地があり、川、水、里山などを保全しながら、人間関係や神事やお祭りなども含めて伝統文化も育むし、消防団活動など防災にも努める。
そして農家実行組合や農家組合というような組織があって地域が支えられ、地域資源を活用しながら食糧生産が営々と続けられていく・・・。

農業とはそういうことだと学びました。
大規模な農家ももちろんあっても良いけれど、小さな農家も大切にしながら、地域の力を大切に育みながら農産物の生産が営まれて行かなくてはいけない。つまり、小松氏の言う通り、農業に第二次産業・第三次産業の儲け本位の理論を当てはめてはいけないのだと学びました。

また、「少なくとも国民の基礎代謝分は食糧需給率を確保しなければならない」という考え方も、初めて知りました。
日本の食料需給率は38%にすぎず、4歳児の基礎エネルギーを満たす分程度。国民の基礎代謝を満たすには、遠く及ばない状況です。
60%を目指さなくてはいけません。

大切なことを教えてくれた一冊でした。
議員団では、次回もまた農業関係の本を読み、農業にもっと強くなろうと話し合いました。