映画『満天の星』上映会in吉川

2026年09月06日

議会が始まる前日の8月30日(日)、吉川市主催、映画『満天の星』上映会が開催されました。
2年まえの吉川市の平和のつどい、そして偶然にも私たち実行委員会が開催している「平和のための吉川・戦争展」でもお招きした、吉川市在住の俳優でプロデューサー、寿大聡さんが葦澤恒さんと共に製作した映画です。

戦後50年という節目を迎えた中学2年生の夏休み、戦争に関する作文が宿題とされました。寿大さんは沖縄疎開船対馬丸の乗組員で数少ない生存者、対馬丸事件の語り部をしていたお祖父さんに話を聞いて、作文を書きました。お祖父さんの話を聞きながら疑問に思ったのは、
❶アメリカの潜水艦は、対馬丸に学童がたくさん乗っていた事実を知っていたのか?
❷対馬丸には護衛船が2艘ついていたのに、爆撃を受けると助けることなくスッと逃げてしまった。それは何故なのか?
❸これだけ多くの被害を出しながら、対馬丸事件があまり知られていないのは何故か?
ということでした。
そしてこの疑問を抱き続けました。
また大学を卒業後入塾した「無名塾」で、師匠の仲代達也さんの言葉「表現者として、戦争に関わる作品を作るのは義務だ」という言葉に背中を押され、創ったのがこの映画『満天の星』とのことです。

映画は対馬丸の軌跡をたどりながら、この3つの疑問に答える形で構成されていて、見応えのあるドキュメンタリーです。昨年一般公開されたのでその時に私も観ましたが、今回まだ座席に空きがあると聞いたので、申し込んで観ることができました。

トークショーには中原市長・寿大聡さん・葦澤恒さん、そして市内テクノポリスにあるオーム電機社長の新里彩さんが登壇されました。
新里さんのご両親は沖縄出身で、学童疎開の時台湾に向かったので対馬丸の被害を免れたとのこと。
またお母さんの少し年長の女性たちはひめゆり部隊に関わった人も多かったというようなことが語られました。
そうした背景があって、新里さんはこの映画を力強く応援された方とお話でした。

今回の上映会は定員200名とのことでしたが、恐らくそれくらいの方が入場されていたのではないかと思います。
戦争のことを正面から真面目に考える方がたくさんいらっしゃるという事実に、改めて感動しています。

一つ残念に思ったのは、映画が途中で中断されてしまい、後半部分が観られなかったことです。
そのような構成になるということはアナウンスされていましたが、後半部分は寿大さんがウクライナの小学校に取材に行き、昔の戦争と今の戦争とがどう繋がるのか、戦時下の子どもたちは何を思いながら育つのかといったことが取材されていて、とても貴重な部分です。
11万円かけて上映権を購入し、半分観ただけで終わるのはとても勿体ない気がしました。

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