プール掃除の問題から、市のインクルーシブ教育を考える
特別支援学級に子どもを預けている若いお母さんから、その中学校ではその年のプールの授業が始まる前のプール掃除を特別支援学級の子どもたちにさせているという話を聞き、私は正直とてもショックでした。
プール掃除の日は支援級の子どもたちは水着に着替えて、朝からずっとプール掃除をすると言うのです。その日は水分を多めに持ってくるようにと指示され、交流級に行くことは認められず、ずっとプール掃除をするのだそうです。
それってもしかしたら、「私泳ぐ人、あなたは掃除する人」というような誤った認識をこどもたちに植え付けかねないんじゃないか。支援級の子どもたちの自己肯定感を低下させかねない行為なんじゃないか、それってインクルーシブ教育と言えるのだろうかと悩みました。
インクルーシブ教育とは、文科省は「障害のある子どもとない子どもが共に学ぶ仕組み」と位置付けています。
この趣旨から言ったら一緒にやるべきだと思います。
更に納得がいかなかったのは、そのお母さんが教育委員会におかしいんじゃないかと相談に行ったら、「それは学校ごとに決めること。学校に相談するように」とお母さんを帰してしまったことです。せめてそれは本当にインクルーシブ教育なのか、お母さんと一緒に考える姿勢が欲しかったと思います。
9月議会一般質問で問いました。
市内の中学校は4校です。
そのうち一つの学校は市民プールのすぐそばにあり、そこを利用しているので学校プールはありません。一つの中学校は委員会活動としてやっていて、もう一つの学校は業者委託でやってるそうです。そしてやはりその中学校は特別支援学級の子どもたちに掃除させているそうです。
市の答弁では「特別支援学級におけるプール清掃は単なる作業ということではなくなく、仲間で役割分担したり、協力したりすることで、社会性や共同性を育む、また各教科の特別活動と連動して極めて効果の高い活動」であり、労をねぎらう為「ホームページで伝えたり、プール開きで全校が集まる場面で、作業をした児童や生徒を称える取り組みもされている」とのことでした。
でも、役割分担や協働性を学ぶべきは支援級のこどもだけでなく、みんなだと思います。全校生徒の前で労をねぎらってもらっても、もし私なら逆に傷つくとも思います。
多分全く誰にも悪意はなかったと思います。
前年踏襲で長年ずっとそのやり方でやってきたのだろうとも想像します。その中学校も来年度以降はやり方を考慮してくださるそうです。
こうして議会で質問することで、少しでも改善されるのなら、それはそれでとても嬉しいことだと思います。
市は「できる限り共同で活動できる場面があるようなら、共同でやる方がインクルーシブ教育としては理念に沿った活動だと思う」とも答弁しました。
こういうことって常に常に自己点検しないと、ついつい前年踏襲、今までのやり方に流されてしまうんじゃないかとも思います。
自己点検しながら、本当の意味での「インクルーシブ教育」を進めていただきたいと思います。
少なくとも「私泳ぐ人、あなた掃除する人」というような誤った認識を、支援級の子どもたちにもそうでない子どもたちにも与えないように努力し続けてほしいと思います。イラストはCopilotさんに依頼して作成してもらいました。

