韓国映画『外泊』
昨日の話ですが、ハーモニー春日部(春日部市男女共同参画推進センター)で開催されたシネマサロン上映&レクチャー『外泊』に参加させていただきました。

2007年~2008年にかけて、510日間にも亘って巨大スーパーマーケットのレジ係の女性たちが売り場を占拠して戦った労働争議を取り上げたドキュメンタリー映画です。
2007年、韓国では「非正規職保護法」が施行され、巨大マーケット「ホームエバー」は法律が施行される前に非正規雇用のレジ打ち職員たちを解雇し、外注化を図ろうとしていました。
1年半以上働いた非正規労働者は契約を更新しなくてはいけないルールなのに、外注化を図るため、非正規労働者の首を切るためにあえて契約期間を1年5か月に短縮するというようなあくどい手口も取られていました。身勝手な会社のやり方に怒った女性たちが、売り場を占拠して、泊まり込みで会社と闘い続けたのです。
女性たちの中には結婚以来ずっと子育てと家事に追われ、レジ打ちの仕事を始めても自宅と職場の往復だけで、結婚以来初めての外泊がこの闘争だったという人もいました。
会社は売り場を占拠されても「レジ打ちなんて誰にでもできる仕事だ」と高をくくり、正職員を配置しようとしました。しかしレジ打ちは非常に専門的な仕事で、慣れない正職員が簡単にできるような仕事ではありませんでした。女性たちは歌ったり踊ったりしながら、活き活きと楽しそうに戦い続けました。
パートナーに無理やり自宅に連れ戻されたり、離婚の話が出されたり、疲れ果てていったり、様々な問題が起こりつつも女性たちは闘い続け、終には会社は敗北。別会社に買収され、別会社は葬儀の首謀者と見做した12名の女性を除き、全ての職員を再雇用しました。
パートナーに先立たれ、働かざるを得ない状況に追い込まれて働き始めた一人の女性は、この争議の首謀者と見做され、再雇用はされませんでした。
しかしその女性はその事実を嘆くのではなく、鏡をのぞきながら長い争議で染みだらけになった顔を鏡で覗き込みながら、ファンデーションを塗り続けます。
ろうそく革命よりも10年前に起きた韓国の女性たちの労働争議を取り上げた映画です。
あのろうそく革命はポッと生まれたものではなく、こういう素晴らしい闘争の経験もあったからこそのものだったのかと感動しました。何より自身の労働を守るために長きに亘って戦い続けた女性たち、それも決して悲壮感漂うものではない戦いを続けた女性たちの姿に感動でした。
ハーモニー春日部さん、私は初めてお邪魔しましたが、とっても興味深い活動をされていることを知りました。6月には『かにた婦人の村」の歩み AMAHA MICHIKOを上映するそうです。
絶対にまた参加しようと思いました。
