『棺桶まで歩こう』
2026年07月27日
『棺桶まで歩こう』(萬田緑平著 幻冬舎出版)。

昨年11月25日に出版されて、今年5月20日にはもう第15版というのだから、相当注目されている本だということがよくわかります。文字も大きいし行間は広いし、文章も簡潔明瞭でとても読みやすい本です。
中でも「歩けるうちは人は死なない」の一言は、説得力があります。
以前訪問看護でかかわった方で、ご近所に子どもたちが住み、子どもとの関係もとても良好なのにがん末期になっても一人暮らしを続ける方がいました。
どんなに周囲に説得されても子どもとの同居には応じず、痛みがあっても麻薬を使うことも完全に拒否されました。衰弱してきてもオムツの使用も拒否して、亡くなる15分前には自力でトイレに行き、最期の排泄を済ませてから亡くなられました。
自分の死に方を全部コーディネートして、なんてカッコいいんだろうと思った記憶があります。
正に「棺桶まで歩く」、そういう生き方をされた方だったと思います。
そしてそういう生き方をしたいと思えば誰にでも可能だということを教えてくれるのが、この一冊だと思います。
自分のいのちを他人任せにせず自分で決めること。
死をむやみに恐れず、自分の身体の声を聞いて自分の好きなことをすること。
そして死ぬ直前まで自分らしく生きること。
そして棺桶には自分で跨いで入るような気持ちで生き抜くこと。
「棺桶は自分で跨いで入る」という発想がとっても豊かで面白く、自分自身もそうありたいと思う一冊でした。
私も棺桶は自分で跨いで入る ように頑張ります💖
