「見た目と見る目」JCP-つわぶきサポーターズDVD視聴会

2020年11月08日

今日のJCP-つわぶきサポーターズDVD視聴会、みんなで観たのは「見た目と見る目」、BS日テレで放送されたNNNドキュメントです。
とても良い番組でした。
というより、素晴らしい番組でした。

https://www.ntv.co.jp/document/backnumber/articles/1894fpgr74e8pun9xx49.html
https://www.ntv.co.jp/document/backnumber/articles/1894fpgr74e8pun9xx49.html

顔面動静脈奇形という進行性・先天性の難病で、口元が大きく変形している女性に焦点を当てた番組です。
その見た目ゆえに子どもの頃ひどいいじめを受けました。
短大時代に素晴らしい友人たちとの出会いがあり、「あなたの武器は性格」と言われたことが力になり、その後の人生を力強く生きています。
母となった今、その顔を武器に、「見た目と見る目」をテーマに一人芝居に取り組んでいます。
実際に受けたいじめの体験やパートナーさんとの出会いなどが題材で、ご自身で脚本を書き、あちこちで演じています。
司書として働き、読み聞かせなどをしてきた体験が、その演技を支えています。

女性のお母さんが女性と対面したのは、生後10日経ってからだったそうです。
お母さんのショックを配慮した病院の対応だったようです。
でもお母さんは「かわいい」以外には何も思わなかったそうです。
そして普通に当たり前に子育てをして、いろんなところに連れて行きました。
「よく恥ずかしげもなく連れ歩くわね」などという陰口もたたかれたそうですが、お母さんは負けませんでした。
そういうお母さんの姿勢が、女性の明るい性格を作ったのではないかと思われました。

色んな事を考えました。
社会人になって最初に働いた精神科病棟。
80年代初めの精神障がい者は、まだまだ偏見に晒されていました。
統合失調症は当時は「精神分裂病」と、今考えると「ありえない!」と思うようなひどい名前が付けられていました。
就職して最初に出会った50代の女性は、統合失調症発症後長年にわたって座敷牢に閉じ込められていました。
看ていた親御さんが亡くなられ、入院してきた方でした。
他者と交流する力はほとんどありませんでした。
でも時々ふと、もしかしたらこの方は病気自体は決して重くはなかったのではないか、座敷牢に入れられて存在を否定され、社会との交流が途絶えてしまった中で、他者と交流する力を失っただけではないか、そんなことを感じる場面がありました。
もう30年以上前の話なので、それが具体的にどんな場面のことだったのかは覚えていません。

それから、ある女性は統合失調症で入院していることは絶対の秘密にされている方でした。
海外に留学していることになっているので、お正月もお盆も自宅に帰ることができませんでした。
病院の屋上から飛び降りてなくなってしまった時でさえ、自宅に帰ることはできず、病院の狭い霊安室でお通夜をあげられたことは、今でも忘れられない記憶です。

精神疾患や障がい、奇形や変形などを「恥ずかしい」ととらえ、社会から隠してしまったとたんに、当の本人は存在を否定され、生きる術を失ってしまう・・・。
人と違うことは恥ずかしいことでも何でもない、見た目が美しいとか美しくないとかそんなことではなく、その人がどんな人でどんな風に生きているのか、そのことこそ大切にされなくてはいけないのだと思います。

そうは言っても、それは決して簡単なことではないと思います。
誰の心にも「偏見」って絶対にあると思います。
「見た目」で相手を勝手に決めつけてしまう、自分とは異質の人を勝手に下に見て蔑んでしまう・・・。
そういうことって、往々にしてあると思うんです。
私の中にもないとは言えません。
誰かの「ほかの人」とは違う何かを見つけて、勝手に見下してしまう「自分」。
それから自分自身の「ほかの人」とは違う何かに、勝手にコンプレックスを抱いてしまう「自分」。
そういう「自分」を客観的にみる「自分」の存在が必要だと思います。
そういう「自分」の力を育てるのは、やっぱり教育なのかなぁと思います。

良い番組を観させていただきました。
ありがとうございました。